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シャネルを着た悪魔
第13章 ☆CHANEL NO13☆
「……すみません、本日は生憎満室になって「帝国グループのゴールドカードを持ってるんですけど、ダメですか?」
「え?」
「帝国グループのゴールドカードを持ってます。名義は──ソン・テヒョン」
「少々お待ちください」
今日は女性と話す機会が多い。
三分ほど待った時、受話器を持つ音が聞こえた。
「あの、メンバーズカードのご名義はソン・テヒョンさんで宜しかったでしょうか?」
「はい。」
「──確かに、こちらで確認いたしました。カードをご持参の上、フロントまでお越しください。ご名義の方は?」
「あ、明日こっちに着くんです。だから今日は私一人なんですけど……大丈夫ですか?」
「ああ、それなら大丈夫ですよ」
苦し紛れに出たウソは中々イケてる。
韓国もアメリカも相手の資産や地位次第で空室情報などを平気でその場その場で変える事はよく知ってたつもりだ。現にこのホテルもそう。
実際に存在する名義かどうかを確認した上で、空室情報を示してきたのだろう。
少し太った運転手さんが乗っているタクシーに乗り込んだ。
行先は一つ。
「RXコンチネンタルホテルまで」
「え?」
「帝国グループのゴールドカードを持ってます。名義は──ソン・テヒョン」
「少々お待ちください」
今日は女性と話す機会が多い。
三分ほど待った時、受話器を持つ音が聞こえた。
「あの、メンバーズカードのご名義はソン・テヒョンさんで宜しかったでしょうか?」
「はい。」
「──確かに、こちらで確認いたしました。カードをご持参の上、フロントまでお越しください。ご名義の方は?」
「あ、明日こっちに着くんです。だから今日は私一人なんですけど……大丈夫ですか?」
「ああ、それなら大丈夫ですよ」
苦し紛れに出たウソは中々イケてる。
韓国もアメリカも相手の資産や地位次第で空室情報などを平気でその場その場で変える事はよく知ってたつもりだ。現にこのホテルもそう。
実際に存在する名義かどうかを確認した上で、空室情報を示してきたのだろう。
少し太った運転手さんが乗っているタクシーに乗り込んだ。
行先は一つ。
「RXコンチネンタルホテルまで」