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シャネルを着た悪魔
第13章 ☆CHANEL NO13☆


「男性に、まるで弄ばれた様な女性はマリリンモンローだったんです。私が夢でハッキリと見た──彼女が妖艶な声で歌っていた”誕生日ソング”の舞台は……貴方が明日会見をする、ガーデン・スクエア。」

「会長、その男性──誰かわかりますか?」



「ケネディか?」


「そうです。ケネディ大統領。」

「これ、テヒョンにも言いました。私が毒薬を盛られた時とか色々とタイミングが良すぎた。だから何かが有るんだと思って相談したんです」


「アイツは取り合わなかっただろう?」

「はい、笑ってました。」


「……だと思う。男にしては珍しくUFOとか予知とかそういうのは嫌いだったんだ、昔から」


「──。」



「ケネディ大統領は仮面夫婦でした。──そして、会長。貴方も仮面夫婦ですよね」

「ははっ、いきなり「知ってます。テヒョンのオンマの事」



「それを知ってるからこそ──何だか全てが繋がった気がしたんです。」

「仮面夫婦の二組が、時代は流れたと云えど共にガーデン・スクエアの舞台に立つ。」

「これって妙だと思いませんか?そして、その夫婦の内情を知る事になった私がずっと、そういう夢を見てたのも」




「……はは、リサさん」

笑った顔はテヒョンそっくりだ。

きっと、この人は若い時すごくハンサムだったのだろう。その面影が残っている目をしてる。

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