この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第15章 ☆CHANEL NO15☆

「テヒョン、僕ももう違う道を歩みたいんだ。」

一言、ポツリとそう言った会長。

フォークを置くと、同じ様に紅茶を啜った。そしてその行動を見て、派手に立ち上がる彼。

思わず腕を握ってみたけど──どうやら、彼は怒ってるらしい。

降り払う事はしなかったけど、何か言い掛けてるその口を止める事もしなかった。


「違う道って……」


「オンマの事なんて気にも留めないでデカくしたグループだろ?!」

「それなら普通、オンマの気持ちを組んで守ろうとするんじゃねえのかよ!」


「お母さんは──あの人は──」

「親父にとって、帝国グループは命同然の事を知ってた。だから親父がオンマに構ってあげなくても、あの人はそれを我慢してたんだ。」


「会社をデカくしてくれるなら、あの人の野心である韓国財閥ナンバーワンだけじゃなくアジアナンバーワンになれるならって」


「そう思いながら、幼い俺を抱いて何度も唇噛み締めてたはずなんだよ!」



「──それなのに、その態度は何だよ!オンマの……オンマの気持ちはどうなるんだよ!!」

筋肉の付いた右腕を振り上げようとした時、イさんにそれを阻止される。

「テヒョン!!」


「ヒョン、止めてくれよ!これは俺と親父の話なんだ。」

「ずっと逃げてたけど──」


「いつかは腹割って話す必要があることなんだ「……分かってる!聞け!!」

珍しく大きな声を出す会長側近。


私が止める時とは格違いの威圧感だ、さすがに愛しの彼氏も振りかざした腕を下げて黙り込んだ。

「今日の二つ目の発表は──」


「イ、大丈夫だ。僕から言う」

「でも──。」



「良いんだ、コイツの言う通り……いつかは腹を割って話す必要があるからな。」



「テヒョン、今日の会見で最も僕が言いたかった発表は兄貴のことじゃない」


「──シンビとの離婚が昨日付けで成立したって事なんだよ。」


/490ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ