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シャネルを着た悪魔
第15章 ☆CHANEL NO15☆
──来た時よりも、醜い顔に成って居たハズなのにメンバーがあまりに私を褒めるから絶好調になってしまった。
18時から始まった、二度目の宴はSfireの戦友であるマネージャーをも迎え、もう23時。
さすがにワインだけじゃ飽きてきて、皆ビールになったりマッコリになったりと、面白可笑しい位にお酒が進んでいた。
「おい、お前達明日は朝6時からFMラジオの収録だぞ。」
「ユンギさんでしょ?俺ユンギさん嫌いなんだよ、お局感出てるし若い男見るとライオンみたいな目になる。」
「でも──しょうがねえだろ。あの人のラジオは異常な人気だ。」
「俺達、もう今さら人気要らないだろ」
ジン君がサラリと言った言葉は、サファイアがどれだけ凄いかを表している。
こんな言葉──普通は言えないよね。
誰でも『もっと人気になりたい!』とか『もっとファンがほしい!』って思うはずなのに。
苦笑いじゃなくて、冷や汗が出そうなレベルで呆れながらも驚いた。
「はあ……ったく、天狗を通り越してお前達の鼻はピノキオだな。」