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シャネルを着た悪魔
第15章 ☆CHANEL NO15☆
「マネヒョンも、俺達のマネージャーしてるってことで相当な良い女抱いてきただろ?そこはお互い目を瞑ろうぜ」
「テヒョン!俺はそんな事してないぞ!」
必死の否定は、肯定の裏返し。
男子中学生が集まっている様なこの空間は、とても楽しい。
笑顔でテヒョンの肩に頭を置いた時、その姿をみたルイ君が思い出したかの様に机の下から紙袋を取り出した。
「何だそれ、二つもデカイの持って」
「これはね、マンネの僕から──ヒョン達と愛しくて憎い双子への感謝の気持ちです。」
もうお皿は下げられたテーブル。
代わりに、真っ黒のトレーナーが置かれた。
タバコを一度、灰皿に置きニヤニヤしながらその服を手に取るテヒョン。
「可愛いな。シャネルか」
大きく襟元が開いたトレーナー。
胸元にはNO5の文字。
袖口には細いラインが五つ。赤と白と青と黄と紫。
まるでカラフルな虹の様──。
「ロマンチックだな、お前。このカラーってメンバーカラーだろ」
「そうだよ。背中見て」
後ろには、あのロゴ。
重なりあった真ん中には小さく『S』と書かれている。
「ほら、シャネルのデザイナーのマッカートニーさんは俺達によく新作くれるでしょ。」
「だから事務所の会長に頼んで──電話で繋げてもらったんだよね。」