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シャネルを着た悪魔
第16章 ☆CHANEL NO16☆
「そうなんだよ」
「でな、貧困など現地の社会課題の改善にも繋がるし、帝国の貿易会社利益アップにも繋がるのがこの40億人規模のBOPビジネス」
「例えば、潰れかけ財閥『アート財閥』の基盤をパクってみたとしよう」
「それを利用して南米資源国を対象に水処理、食品加工、再生可能エネルギーと云った現地の雇用にも繋がる会社を作るのは面白いと思ってる」
「韓国のチカラだけで無理なら、日本の技術だ。」
「その面に関しては親父の惚れた相手が──俺のオンマが日本人だって大きく報道されてるから、怒るのは両国の右翼だけだろうな」
「日本政府としても技術を売り込めるなら、韓国企業と手を組もうが別に何も言わない事が予想される。」
「そして、それで雇用率アップや貧困格差が縮まって見ろ。帝国は又クリーンなイメージを手にする事になる。」
「リスクは、向こうにとってニーズが有るか・無いか、だ。これを本来なら半年単位くらいで調査団入れて調べなきゃならねえけどな。」
「でも帝国ほどのネームバリューがあれば、そんな事しなくても政府と話しが出来るだろ。」
「例えばペルーの政府とかメキシコ政府」
「帝国は──南米にはあま「そこで俺じゃねえか」
「K-POPは南米から異様な人気が有る。」
「南米でのツアーだけで20万人も動員したんだ。そんなグループのリーダーが跡継ぐ会社だぜ、幼稚園児でもわかる問題だ。」
「……話をする方が政府にとっても自分にとってもプラスになるってな」