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シャネルを着た悪魔
第17章 ☆CHANEL NO17☆
『その二人が、ここまで愛されてるって面白いですよね。シンビさんはお金で解決された様なモノなのに』
『………。』
『確かに、テヒョンが日本人女性と一緒になる可能性も踏まえて右翼グループは確実に過激化しましたが裏腹に世界レベルで見ると』
『前までの株価暴落がウソかの様に、今は買い戻されて前よりも数値が上がってます。』
『それって──どういう意味なんでしょうね?』
『きっと皆、国籍なんて気にしてないんですよ。そういうエライ人達は』
『ただ決意をしたテヒョン・愛を貫いた会長に期待をしているだけだ。』
『愛した女が日本人でも中国人でも、グローバルな規模の取引をしている人にはそんな国籍問題なんて無関係って事、だと思いません?』
「ヒョン、良い事言ってくれてる。」
「そうね」
「賛否両論あるのは勿論だよな。芸能界でも右翼と左翼にハッキリわかれる傾向にあるし」
「うん。」
「右翼を求められるのが今の韓国の現状だ。」
「どれだけ日本が好きでも『資生堂が好き』って言うのと『日本が好き』って言うのは捉えられ方が違うんだよな。だからヒョンのこの行動は立派だと思う」
「純粋に頭の良い方なんじゃない」
「──そうだろうな。」
何を付けてもずーっとこの話題。
まるでアートと帝国の2大財閥の長男同士が捕まった時の様だ。
まあ今回ばかりは──海外でも、かなり話題になっているけど。
あのBBCのトップニュースだ。
トランプ大統領が、この件について『ファンタスティック・ドリーム』と呟いたのも有って、向こうでもテヒョンと帝国の名がトレンド入りしている。
活動休止して四人が兵役に一気に行くと思えば──逆にテヒョンは財閥の力を使い、フランス国籍で……帝国を継ぐ。
話題になるのは仕方ない。
どこをとっても面白い事ばかりなんだから。