この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第18章 ☆CHANEL NO18☆
──六年前、韓国国内が『ソン・テヒョン』という人物、そして『帝国グループ』という大財閥の話題で持ち切りになってた時……。
彼の愛したサファイアは有言実行でソウルライブをラストに活動休止した。
四人は兵役へ──
テヒョンは帝国の副社長へ──
別々の道を歩きだした様に誰もが思っていただろう。
でもあれだけ一緒にやってきて、苦楽を共にした五人だ。
心の中では繋がっていた。
それを示す様に、たった二年で会長代理まで昇格したテヒョンを祝うべく一時帰宅を利用し四人は家に遊びに来てくれたのだ。
その時は……私がお腹を痛めて生んだテテとアイはまだいなかった。
その代わり──不屈の絆で結ばれた五人を愛おしそうに見るアボジの姿があった事は鮮明に覚えている。