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シャネルを着た悪魔
第18章 ☆CHANEL NO18☆
半年後には日韓ツアーを控えているし……。
ラストなんて京セラドーム3日連続なのに、チケットは既に完売してしまってる。
「よく頑張ったよ。売れないグループから韓国の『SMAP』まで」
「ああ、そうだな」
「──ツアーの事はどうなったの?」
「あっ、そうだ。それについて今日BNから会社にファックスが来たんだよ。やっぱり日本滞在は一週間以上見ておくべきだな」
「そっか」
「埼玉とか横浜回る間で一時帰国なんて怠いだろ?」
「それはしんどい。でも──アイとテテどうするの?」
「そこだよなあ」
「僕が見るよ」
コーヒーを飲みながら、積み木で遊んでるテテを見ているアボジがそう言った。
「アボジ無理でしょ。さっきみたいに二人一気に泣いたらどうするの」
一緒に住んで六年も経てば、会長じゃなくて私のアボジ。
こんな言葉遣いにもなるし扱いも雑になる。
「……メイドも居るし…。」
「それだったら、親父も一緒に来るか?日本」
突然のテヒョンの提案。
「ああ、そうだ。アボジも来たら良いじゃない」
「仕事はヒョンも居るし俺が育ててるウラとかも居るから、一週間近く開けるくらいならどうにかなるだろ」
「──僕が行っても良いのか?」
「勿論。忙しくて皆で旅行なんて行ってないんやし、家族旅行やと思って日本行こうよ!」