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シャネルを着た悪魔
第18章 ☆CHANEL NO18☆
日本と韓国に時差が無いって事が良かったのかな?ものの数秒で電話に出てくれる母。常日頃、何だかんだスカイプでテレビ電話をしてるっていうのも関係あるのかもしれないけど。
特に私からの電話には驚いてもいない様だったし、何か有ったの?という心配もしてなさそうだった。
『なあ、お母さん』
『何?』
『──いきなりやけど、楽屋愛子さんって知ってるよな?』
『……誰からその話聞いたん?』
低い声が、もっと低くなってる。
その時に確信した。お母さんは──愛子さんとアボジの関係を知ってたんだ、と。
『いや、聞いたっていうか話の流れで名前を教えてもらってん。じゃあ私も聞き覚えが有ったから』
『会長との事やろ?あんたがよく言う"アボジ"の……。』
『やっぱり……。』