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シャネルを着た悪魔
第2章 ☆CHANEL NO2☆
「ふーん」
このふーんは、全くもって興味がない時のふーん。だ。
相づちしないよりはマシだろうと思って、言っていたのが口癖になってしまった。
「何かすげえ面白い事になりそうだな。──お前に良いモノ見せてやるよ。今夜16時半から時間ある?」
「あるよーギリギリになるけど」
「じゃあフジテレビまでおいで。観覧席、ひとつ確保しといてやるから」
「え?!あ?!ご飯じゃなくて、リョウの出演するバラエティーを観覧するの?!」
「何?俺と飯の方が良かった?」
うん、そのつもりだった。なんて言えない。
言えない性格なのを分かってて、こいつは今私にこんな質問をしてきた。長年付き合うというのはある意味自分の弱味を見せるのと同じなんだなー…。
「別に。いいよ。行ってあげてもっー…」
「なんだそれ。ハイハイ。」
「局には俺から伝えとくから、とりあえず名前と誕生日分かる身分証明書だけ持ってきてて。もちろん……指輪は付けてこいよ。」
「本当に行って良いの?付き合ってる時すら、番協なんて行った事なかったけど」
「──当たり前だろ。今まで通り俺とお前は場面で動くんだ。予定もクソもない!」
「今、俺が来てくれって言ってるんだから、お前は時間有るんだし何も考えずに来たら良いんだよ」
このふーんは、全くもって興味がない時のふーん。だ。
相づちしないよりはマシだろうと思って、言っていたのが口癖になってしまった。
「何かすげえ面白い事になりそうだな。──お前に良いモノ見せてやるよ。今夜16時半から時間ある?」
「あるよーギリギリになるけど」
「じゃあフジテレビまでおいで。観覧席、ひとつ確保しといてやるから」
「え?!あ?!ご飯じゃなくて、リョウの出演するバラエティーを観覧するの?!」
「何?俺と飯の方が良かった?」
うん、そのつもりだった。なんて言えない。
言えない性格なのを分かってて、こいつは今私にこんな質問をしてきた。長年付き合うというのはある意味自分の弱味を見せるのと同じなんだなー…。
「別に。いいよ。行ってあげてもっー…」
「なんだそれ。ハイハイ。」
「局には俺から伝えとくから、とりあえず名前と誕生日分かる身分証明書だけ持ってきてて。もちろん……指輪は付けてこいよ。」
「本当に行って良いの?付き合ってる時すら、番協なんて行った事なかったけど」
「──当たり前だろ。今まで通り俺とお前は場面で動くんだ。予定もクソもない!」
「今、俺が来てくれって言ってるんだから、お前は時間有るんだし何も考えずに来たら良いんだよ」