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シャネルを着た悪魔
第2章 ☆CHANEL NO2☆

「僕は──ジミンです。ダンスが得意です」


『ジミンくんは確かに!いつもダンス踊ってる所がアップにされるからそういう印象だもん』

この人は、ご飯を食べている時も初めてお会いした時でも一番柔らかそうな印象を持った。


不器用だけど実は優しい…何ていうんだろう、女の子タイプの性格をしていると思う。

髪は短髪で、韓流アイドルには珍しくタトゥーも結構入っている。だけど──きっと、ファンの子からしたら、それがまた堪らないギャップなんだろう。


「僕達は双子なんですけど、えー、僕がルイ!そしてこいつがロイです!」

「僕の祖父がアメリカ人なのでクォーターになります」

と初っぱなからマシンガントークをぶっ放すルイくんを見て、藤波さんはパチンと頭を叩いた。


そしてそれを受けて、ルイくんが倒れるのではなく相方のロイくんが倒れている。お分かりの通り『なんでお前やねん!』というオチだ。


「見分け方としましては、身長が高くて髪が赤いのが僕、ルイです!身長高いけど髪は黒、そして日本語が僕ほど上手ではないのがロイ!覚えてくださいね~皆さん!」

『ルイ、お前すごいな、日本語かなり上達してるじゃん』

と言うリョウにむかって、リョウのDVD見たからかなーと返している元気な赤髪ボーイ。


仲良しなのかな?ってか……仲良しなら、仲良しって言ってほしかった。

ルイくんの悪口を言ってないにしても、同じグループのリーダーの悪口は言ったワケだし。



『じゃあ、ここでこの番組のコンセプトを説明するね。一応、今日は財布を持って来てもらってます。』

『チャージ料金無し、ドリンク有料!勿論──実費になります!ここでは経費は使えません』


『僕達バーテンとお洒落な君達で、楽しもうってワケなんだよ』



「分かりますよ。じゃあ、もう注文良いですか?」

『勿論!お会計は誰がするのか、俺的にはそこが気になるけどね』
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