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シャネルを着た悪魔
第2章 ☆CHANEL NO2☆

「ここは『ヒョン』の権限で、僕のチョイスからいきます。」

とマイクに通るか通らないか微妙な位か細い声でそう言ったテヒョン。

そしてメニューを見ずに細くて白くて綺麗な指をカウンターの奥に指した──


「オーパスワン、2008年。」

何ともセレブリティーな発言をする。周りで沸く女の子達の気持ちが今なら分かる。


テレビだから本当に実費なのか・何倍で売値としているのか分からないけど定価でも一本10万円はくだらない。


それを秒速で決めるのだから、さすがアジアのトップアーティストだ。


オーパス……ワンか。

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