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シャネルを着た悪魔
第2章 ☆CHANEL NO2☆
「僕は……もし本当に好きになったら、彼女が寂しい思いをしてるとしても、側に置いておきたいです。」
「自分勝手に思われるかもしれないけど、その分会える時は愛します。──まあ、それ位思える人に出会えたらって話ですけどね」
ジン君は先ず韓国語で流暢に話をして、それをルイくんが日本語に訳してくれた。
本当にルイくんって……そこらへんの若手芸人よりリアクションも良いし、場馴れしてるし、勿論『ネイティブ・コリアン・スピーカー』だし、使い道は多いかもしれない。
『今のこのジン君の発言で胸をキュンとさせた少しM気質のファンの子達は何百、何千人居るんでしょうね』
『億じゃないんですか?──さあ、リーダー!テヒョン君は?』
「あー僕は、今居ないです。僕の周りは皆プレイガールばかりなので」
『えぇ?!プレイガール?ちょっと、テレビだけどその発言大丈夫なの?』
「ah..プレイガールというのは、コールガールとかじゃなくて…」
という言葉に、またも大笑いする観客。
そして私もまた面白くて笑ってしまった。
お前絶対もっと日本語上手いやろ!とは思ったけど、これがまた韓流アーティストの味なのだろう。
「少しチャライ?というか、""Sfireの僕"だったら、何でも良いという人が多いので、僕はそれはいやですね」
『あーなるほどね。"i want you to look at my self"ってことですよね?』
【自分自身を見てほしい】
リョウの訳した英語に、かなり激しく首を縦にふっている彼。
その必死さが可愛くて、また少し笑ってしまう。
リョウもよく言っていた。
『若くして、地位や名声や金を手に入れると、それが無くても愛してくれそうな女を探してしまう様になるんだ』と──。
きっと、それと本質はよく似ていると思う。