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シャネルを着た悪魔
第3章 ☆CHANEL NO3☆
「……っはあ。笑い疲れたよ!」
「ヒョン、良いじゃん。泊まっておいでよ。ヌナならレイプされる心配もないよ。」
「泊まるっつっても……マネヒョンがな。何て言うか」
「大丈夫だって。俺達ももう大人だしワンナイトの一人だと思うでしょ」
目が合った。彼も相当笑ったのだろう、自然と目尻が下がっている。
私だけだ。何故そこまで笑うのかが分からなくて呆然としているのは。
「──まあ、そういう「テヒョン!」
独特のイントネーションで、目の前のリーダーの名前が呼ばれた。
三人でその声の主の方を振り向く。
入り口に居たのは、ダウンジャケットを着た40代くらいの男性だった。
「あ、噂をすればマネヒョンじゃん。俺が言ってきてあげるよ」
「ルイ、お前余計な事言うんじゃねえぞ。」
「はいはい。じゃ、ヌナも帰る用意してね!」
背中をポンと、二回叩かれてから、愉快な足取りでマネージャーの元へ走り出すサファイアの末っ子。
「ねえ、ヒョンってどういう意味なの?」
「ヌナの男版。○○兄さんみたいな感じだよ。」
「へえ。」
「──リサ、リョウさんに何も言わなくて良いのか?」
名前を呼ばれたことに驚いて顔を上げた。確信犯、だったんだろう。
意地汚い笑顔をして私を見つめている。──こいつの女の扱いは、何度も言うけど本当にそこら辺の男じゃ誰も敵わないハズだ。
「いいよ。」