この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャネルを着た悪魔
第3章 ☆CHANEL NO3☆
「強くなったとしても滅びる事がないのが財閥だ」
彼から返ってきた言葉は意外なモノだった。……芸能人こそ財閥を毛嫌いしてそうなのに。
「成金にも財閥にも芸能人にも風あたりが強い。それが韓国だ」
「どうしてだろうね」
「決まってるだろ。自分より裕福で良い暮らしをして、良い待遇を受けてるからだよ。」
「人間の嫉妬は、そういうモンなんだ」
立ち上がった彼は遠い目をしていた。
「何?どうかした?」
「何で」
「顔つきが違う」
「……。」
「まさか、この人の息子とかじゃないでしょうね?」
「違うだろ」
そこで、やっと笑ったテヒョン。
「なら良いけど。辞めてね、アジア最大の資産を持つ帝国グループの子息でアジア最大のスターグループのリーダーなんてドラマ過ぎて洒落にならないわよ」
「安心してくれ」
じゃあな。と頭を撫でられてから、さきほど説明した寝室へと向かっていく背中を見つめる。
もしかしたら──帝国まではいかなくても、財閥出身なのかもしれないな。と心のドコかで彼への疑問を覚えた。
彼から返ってきた言葉は意外なモノだった。……芸能人こそ財閥を毛嫌いしてそうなのに。
「成金にも財閥にも芸能人にも風あたりが強い。それが韓国だ」
「どうしてだろうね」
「決まってるだろ。自分より裕福で良い暮らしをして、良い待遇を受けてるからだよ。」
「人間の嫉妬は、そういうモンなんだ」
立ち上がった彼は遠い目をしていた。
「何?どうかした?」
「何で」
「顔つきが違う」
「……。」
「まさか、この人の息子とかじゃないでしょうね?」
「違うだろ」
そこで、やっと笑ったテヒョン。
「なら良いけど。辞めてね、アジア最大の資産を持つ帝国グループの子息でアジア最大のスターグループのリーダーなんてドラマ過ぎて洒落にならないわよ」
「安心してくれ」
じゃあな。と頭を撫でられてから、さきほど説明した寝室へと向かっていく背中を見つめる。
もしかしたら──帝国まではいかなくても、財閥出身なのかもしれないな。と心のドコかで彼への疑問を覚えた。