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if…─もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…
第1章 もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…
さて…どうしたものか。
このタイミングで一度起こそうか…。
きっとここでアタシが起こさなければ、誰も彼に声をかけることはないかもしれない。
「雅くん…───」
意を持って、プリントを片手に再び彼の方を振り返る。
…と、
─ガバッ!!
突如強い力がアタシを手前にグイッと引き寄せた。
そして…
「ッ…────!!?」
へ…
え…!?
えぇぇ!!!?
─ガタガタンッ!!
『おい、結城!?どうした?』
なんてことなんだ…
「なっな、な、なんでもありませんッ!!」
そのあまりの衝撃に心臓が止まりそうになったアタシは、のちに椅子から派手に落下することとなる。
だだだって…
彼の方を振り向いたその瞬間、プリントを持った左手が眠っているはずだった彼の右手に捕まえられて、それとほぼ同時にもう片方の手で頭を思いきり引き寄せられた。
そしてプリントという薄い紙切れでできたバリケードの内側で、アタシの唇に触れてきた彼の…
「…るせぇよ、ちぃ…」
……唇…
「…──────!!」
…とか。
~~~~~!!!!?
…あ、あの、もしもし?
寝てたんじゃなかったの!?
ねぇ、ちょっと!?
ちょっと、ねぇ?
「○△?×♀#♂*…!!」
「………」
─ニヤリ…
…てぇ、眠ってたんじゃなかったのかぁぁぁあー!!!?