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if…─もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…
第1章 もしも、ちーちゃんが女子高校生だったら…





…──





「ね、ね、ね、聞いてるの?その顔は聞いてるの?」


─それからチャイムがなって休み時間。


「…るせぇな。聞こえてる」

「聞こえてると、聞いてるのじゃ、いいい、意味違うんだよ!?」


授業が終わった途端、どこか手っ取り早くと彼を一目散に引っ張って出たベランダでアタシの怒号がこだまする。

…とは言っても、それはとてもとても小さな怒号で。

ポケットに両手を突っ込んで気怠そうに返事をする彼に、顔を真っ赤にするアタシ。

こんな顔、誰かに見られてはたまったものではなくて、出したくても大きな声を出せずにいる。


「…さ、さっきのなにっ。授業中…っ──」

「あぁ、尻?なに、痛ぇの?」

「じゃなくて!!」

「ならパンツ?気にすんな、誰もお前のなんて興味ねぇよ…」

「ぱっッ!?み、見たの」

「見るかよ、あんな色気ねぇヤツ。…つーか、逆光眩しいんだけど」

「ッ…~~~~~!!」


素っ気ない。口が悪い。そしてなによりも雑っ。

だけど…





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