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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第11章 遊園地
隆を見続ける美咲。

しばし無言の状態が続き、隆は


(ああ…俺ダメかも…)

フラれる…。でも俺頑張ったよな?と自分を治めようとしていた時に

美咲が口を開いた。

「いっつも、気付いたら、隆がいてくれた。いっつも、隆が助けてくれた。
あいつの事で悩んでて、一緒に勉強するようになってからね?
色んな隆を見れるようになった。私、それが嬉しかった。隆があいつだったらどんなに良いかって思ってた。これからも、隆と一緒にいたい。」

そこで、美咲もハーッと息を吐き

「私でよければ、付き合って下さい。」

と言った。



「「………」」

また、しばし無言の状態になり、隆はようやく美咲に言われた事を咀嚼する。


(ホントか?美咲と付き合えるのか?)

一緒に過ごした日々を走馬灯のように思い出す隆。


美咲も同じ事を考えてたようで、





かぁぁぁぁぁと、顔を赤くする二人。










「しかしほんっと誠くんバカやろーだわ。」

「ほんとあいつぶちのめしてやろうな。」










そんなことを言い、二人でクスクス笑いながら、美咲は隆の方の席に座った。



「これからも、よろしくね。」

「勿論さ…」








顔と顔が重なり、夕暮れの一番輝く時、二人は手をギュッと握り合った。
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