この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第15章 動き出す思惑
「萌と豊もなんかあったんでしょ?」
その言葉に、萌は俯きながら
「…やっぱり、バレてました?」
と言った。
「うん。なんと言うか…話さない時期と言うか…そう言う時期二人あったからね。何かあったんだろうなって思ってた」
そう言うカンナに
「五月に告白されてて、八月に、唯ちゃんから相談は受けていたんですけど…どう思われるか嫌で何も話せなかったんです…」
と、萌はカンナに言う。
「そりゃそうよね…友達が好きな相手から告白…なんて、私も言えない…私から唯に言ってみようか?」
そう言うカンナに萌は
「……後で話してみます…。」
と答えていた。
全体練習中、萌は上の空になっていた。
(カンナさんに、私から話すって言っても…私、何から話せば良いんだろう?)
そんな事を思ってオーボエを吹いていたら、顧問であるゆうが、
「ストップ!!」
と、大声を出した。
その言葉に萌はハッとする。
ゆうはツカツカとこちらにやって来て、
「萌ちゃん、どうしたの?ズレてるけど…」
と言った。
「あ…すみません…」
そう謝る萌の隣でふふんと鼻白む笑いが聞こえる。
横にいた唯だ。
(そんな…唯ちゃんが?)
いつもならミスをすると、「どんまい」など声をかけてくれる唯の姿ではない。
萌はズレたショックより、唯にそんな態度をされた事がショックで仕方がなかった。
(でも…今どう切り出せば…)
そんな事を思いつつ、今度は頭を切り替えて、オーボエを吹き始めた。
その言葉に、萌は俯きながら
「…やっぱり、バレてました?」
と言った。
「うん。なんと言うか…話さない時期と言うか…そう言う時期二人あったからね。何かあったんだろうなって思ってた」
そう言うカンナに
「五月に告白されてて、八月に、唯ちゃんから相談は受けていたんですけど…どう思われるか嫌で何も話せなかったんです…」
と、萌はカンナに言う。
「そりゃそうよね…友達が好きな相手から告白…なんて、私も言えない…私から唯に言ってみようか?」
そう言うカンナに萌は
「……後で話してみます…。」
と答えていた。
全体練習中、萌は上の空になっていた。
(カンナさんに、私から話すって言っても…私、何から話せば良いんだろう?)
そんな事を思ってオーボエを吹いていたら、顧問であるゆうが、
「ストップ!!」
と、大声を出した。
その言葉に萌はハッとする。
ゆうはツカツカとこちらにやって来て、
「萌ちゃん、どうしたの?ズレてるけど…」
と言った。
「あ…すみません…」
そう謝る萌の隣でふふんと鼻白む笑いが聞こえる。
横にいた唯だ。
(そんな…唯ちゃんが?)
いつもならミスをすると、「どんまい」など声をかけてくれる唯の姿ではない。
萌はズレたショックより、唯にそんな態度をされた事がショックで仕方がなかった。
(でも…今どう切り出せば…)
そんな事を思いつつ、今度は頭を切り替えて、オーボエを吹き始めた。