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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第27章 静かな日常と影
今日はかな達が昼から来る予定になっている。

誠は途中でバイトで抜けるが、結構楽しみにしていた。

「何作んのー?」

ベッドの上に頬杖をつき、寝そべりながら、隣で仰向けに寝ている萌に聞く。

髪の毛伸びたな…と、萌の髪をいじりながら。

「今日はね!シフォンケーキ作るの!」

にこにこしながら笑う萌に

「わっ!やった!そんな甘くないヤツだ!何味?」

と聞くのに

「チョコか抹茶にして、生クリーム添えて食べようかって話ししてて。まこちゃん、どっちが良い?今多数決で決めてるの」

そう聞くのに

「うぅん…悩む所だけど抹茶かな?」

「よし!亮先輩だけチョコでみんな抹茶だから、かなさんにメール送っておく!」

と、充電を取り出し、スマホをいじる萌に

「亮さん、味大丈夫なの?」

と、誠は聞く。

「うん。亮先輩、チョコが大好きなだけで固執してないから大丈夫みたい」

と、萌は言う。

どうやら材料はかな達が買って来るらしい。

その後に折半だろうな…と誠は思う。

早苗は朝食が終わった後に

「今日は一日中いないから、戸締りよろしくねー」

と、言って、朝早くから出掛けてる。

チラッと見ると、9時半。

むにむに…と、萌の胸を揉む。

「あ…っちょっと待って!」

と、萌はスマホの文章を慌てて打ってる途中に

「約束の、お仕置き、第一弾しても良い…?」

と耳元で囁く誠。

萌はコクン…と頷き、深いキスをする二人。
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