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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第33章 オーボエが鳴り響く放課後
ベッド際のライトのみ点けた状態で、誠はチュッチュッと、萌の耳元や顔をキスしながら、乳首をこねくり回している。

先ほどのセックスの余韻で、萌の体は敏感になっており、

「あぁ…んあ…」

甘い吐息を漏らす。

「はぁ…なんでそんなに反応してくれちゃうの?嬉し過ぎて興奮しちゃうんだけど…」

誠は被っていた布団の中に入り、はむはむ…と、乳首を口で咥えながら、乳輪を舐めた後、レロレロ…と、乳首を舐めながら、もう片方の乳首も刺激する。

「あぁぁ…んあ…」

最初は連続してセックスする事を嫌がっていたのに、今では、誠もさじ加減を覚えたせいか、萌は誠に身を寄せる。

誠は最初萌に一目惚れをし、紆余曲折はあったが、こうやって愛しあえる様になった事に喜びを感じていた。

長かった11年の片思いだったけど、大切にしてる…と言う事を言葉でも態度でも伝える事で、相手からも返してもらえる…ゆうが最初に言った言葉は当たってたんだな…と思う。

誠は布団から一回出て、萌に深いキスをする。

「ん…あっ」

口蓋を刺激してくうちにピクピク…と萌が痙攣する。

いつまでもいつまでも…こんな風に萌といれたら良いな…と思う瞬間。

誠は萌をぎゅーっと抱き締めた。

萌も、裸の誠の背中に手を回してくれる。

こんな状況ほど幸せな事はない。

「俺さ、今度ゆうちゃんと榎本の母親の所に行ってくる。」

と、不意に言う。

「え…私は連れてってくれないの?」

そう言う萌に

「俺も当事者だけどさ、実際に被害に遭った訳だし…。相手がどう出るか分かんないから、萌は連れてけない」

その言葉に

「どう出るか分からないって?」

と言う萌。

「…お前は被害者なのに、加害者に仕立てられる可能性がある。相手がどんな言葉をお前にぶつけるか…考えただけで、俺嫌だ。」

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