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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第34章 誠の涙
ベッドサイドで、萌の乳首を弄りながら、

「はぁ…ご褒美…気持ち良かった…」

オレンジ色のライトを浴びながら、誠は萌の唇に軽くキスを繰り返す。

つるつるした肌を触ってると、また股間が大きくなってしまう。

カチッと言う音をしながら、ブォーンと言う暖房の音を聞きつつ、誠は萌を抱き寄せる。

「最近お仕置きでいっぱい過激な事しちゃってるから、少しアブノーマルになってきちゃったね?」

誠は萌に聞くと

「ノーマルでもアブノーマルでも…まこちゃんとスるのが好きだよ…」

と、萌は顔を赤らめて言う。

「…今日、情けない姿見せちゃったけど、それでも良い?」

一生の不覚だった。
まさか、萌の顔で泣くとは思わなかった…そんな事思い、これで、萌の自分を見る目が変わるのが嫌だな…と思いつつ聞いて見ると、

「最初、痴漢から私達の関係が変わったんだから、私、まこちゃんがどんな事しても驚かないわよ?」

と、萌が言う。


(まこちゃんがどんなことしても驚かない…か)

誠は俯き、ここ半年ほど様々な事を見てきて、段々と自分が不安に思っていたことを萌に問いかける。

「俺が暴力とかする男だったら?」

不安だった。
そんな事絶対しない…そう思ってるけれど、豊や豊の母親を見てるうちに自分がどんな風になって行くか。

「…まこちゃんはそんな事、しないよ」

萌はコツンと誠の額に自分の額をぶつける。

「なんで…分かるの?」

誠が聞くと

「まこちゃんは、ちゃんと人の痛みとか分かったり出来る人だから。私とか周りの人達を支える事が出来る人だから。
…だから、私はまこちゃんを信じられる。
…しかも自分刺した相手の母親の所に行こう…なんて、普通、人はそんな事思わないよ」

萌は真剣な目で誠を見る。

「…でも、萌がなんかされたら…多分俺はすげぇ事になる…。」

そう言うと萌は

「私もいるし、まこちゃんには止めてくれる仲間がいる。波留くんとか、いっつも俺達の事忘れるんじゃないぞって言ってくれるでしょ?…だから大丈夫…」

ぎゅっと、誠を萌は抱き締めながら言う。

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