この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第7章 男の会話
誠は

「そうですねー。」

と、ため息を吐き、あの頃を思い出しながら言った。

「一時期はしんどくて仕方がなくて。転んで頭をぶつけてしまえば、そこで人生終了。みたいな感じ?感染症にかかんないようにって、なんっもない部屋に連れて行かれて、とにかく周りが厳重体制敷いてましたね。
その頃はまだ、ドナーとか、あんまり世間に知られてなくて、自分は奇跡的に助かった面があるんです。
仲の良かった友達とかが同じ病気で突然いなくなってしまった…そんな事も経験しました。」


隆は

「それと痴漢とで何が関わりがあるのか?」

と、率直に聞いた。

誠は

「うっ、痛い所突かれた」

と、言いつつ

「なんと言うか、自分の病気は「完治」じゃなくて、「寛解」なんです。」

隆は初めて聞く言葉なのか

「寛解って?」

と、聞いた。

「うーん…何て言ったら良いんでしょうね。掻い摘んで話せば、この時期までに再発しなければ、まぁ大丈夫でしょう。でも取り敢えず20歳くらいまで病院来て下さい。って状態かな?」

「と言うことはつまり…」

「ああ、もう薬は飲んでません。去年まではヒヤヒヤしてましたけどね」

と誠は苦笑いして言う。

「そうか…」

そう言う隆に誠は

「寛解してる。もう大丈夫だ。そう言われても、中々自分の中で処理しきれない何かがあったんでしょうね。
煩悩の塊になったり、萌の下着が透けてたってのもあったんだけど、昔から思ってた死ぬかもしれないって恐怖心から克服できないで、真正面から、俺も萌に言えなかったんです。」

「そして、挑発されて、思わずキスをした…そんな感じか?」

誠は隆の言葉に苦笑しつつ

「そうそう。真正面からぶつかりなさいよ!…なんて、ホント効きましたよね〜」

でも…と誠は続ける。

「ゆうちゃんとかねーちゃんとか、ゆうちゃんの旦那さんに説得?お説教されてしまって。萌はうざいんじゃないかって思ったんですけど、なんか、良い方向に向かっちゃいました。」

隆は

「ああ、あれは、ゆう先生が高橋さんに指令出してたんだ」

と言った。

/372ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ