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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第8章 イタズラ
ツーンとソファに座り横を向く萌に、ソファの下で、

「ほ、ほんと、ごめん。もうしないから、もう許して?」

と、平謝りをする誠。

どこかで見た光景がまた繰り広げられていた。

誠は

(う、うわぁぁ〜やっぱり怒らせちまった…)

と、内心焦っている。

「ホントもうしない?」

萌は上目遣いをするような眼差しで誠をみる。

こんな時なのに

(うわ、可愛いっ)

などと思う誠。

「う、うん、ほんっともうしない。ぜっったいしない!神に誓っても良い!!」

そう言う誠に

「じゃあ、白燐堂の巨大パフェ奢って!」

と、萌は誠に言う。

「は、白燐堂の巨大パフェって!!3人位で分けないと食べれんヤツじゃんか!萌一人で食うの?」

萌はうきうきした様な表情で

「うん!」

と言う。

(お、女の子は甘い物は別腹だと言うけれど、想像しただけで嫌だ……。)

ぐぐっと胸焼けがしてくる誠。

「ね、ねえ、そしたらさ、ケーキバイキングとかは?」

(そ、そっちの方が俺食えそうなのあるかも…)

と、違う提案をしてみるも、

「イヤ!!」

そう言う萌に誠は泣きそうになる。

「な、なんで白燐堂のパフェが食べたいの?」

と、萌に疑問を投げかける。

萌はキラキラした目をしながら

「なんて言ってもこんもり生クリームで、真ん中にフルーツいっぱい入ってて、一番下のスポンジはふわっふわ!いっぱいポッキー刺さってるし、チョコレートソースがもー超ヤバイ!!」

「も、萌、一人で食べたの?」

「うん。」

誠はがくんと項垂れ、


「分かりました。分かりましたよ…奢らせて頂きやす…」


と言った所、パッと萌の顔が輝き、

「ありがとぉぉぉ〜〜〜」

と、抱き着き、誠の胸に顔を沈めた。
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