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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第11章 遊園地
萌は誠のオシオキが気になりながらも、萌達6人は遅めの昼食を取っていた。

「かなちゃーん!これすごく美味しい!!」

美咲はかなが作って来た、サンドイッチを食べている。

ちなみに、前日に昼食の話をしていて、昼食を作る役割を決めていた。

亮が

「俺の彼女がサンドイッチ作って来るって言ってたから!」

と言う言葉で、萌と美咲は話合い、萌はおかず、美咲はデザートを作ってきた。

萌は前日、期末テストから解放された爽快感から、朝早起きをし、下ごしらえしていた唐揚げやフライドポテトを揚げ、ちくわの中にチーズを入れたもの、ミートボールを二つ串刺しにしたものを作り、萌からおかずの内容を聞いていた美咲は、何かあっさりしたものを…と言うことで、葡萄サイダーで作ったゼリーを作って来た。


かなは

「いやいや、美咲さんのゼリーも美味しいですよー!」

と言っている。


誠は黙々と、萌が作ったおかずばかり食べており、亮から

「俺も萌ちゃんの作ったおかず食べたいんだけど…」

と、一同頷いてる中、

「だって萌の料理うまいんだもん。」

と、離さない。


「ま、まこちゃん、そんな私うまくないよ」

と、言うも

「うまいから、誰にも食べさせたくないのー!」

と、譲らない。

そこで隆が

「誠?俺も食いたいんだけど。」

そう言った瞬間、誠は固まり、

「わ、わかりましたー」

と、ようやく、抱え込んでいた萌のお弁当箱を離した。

どうやら美咲の一件が効いているらしい。

他の人も萌のおかずにありつけ、

「あ、ホント美味しい!」

と、美咲が言い、

かなも、

「唐揚げの隠し味教えて欲しいですー」

と言っている。

母直伝の唐揚げに褒められた萌は

「えへへ」

と、照れ臭そうに笑った。

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