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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第25章 転勤
私は例の後輩と一緒に並んで歩いていました。
店は決まっているので、バラバラと歩いていたのです。
ガシッ…
突然後ろから肩を掴まれます。
振り向くと冬の夜なのに私服にサングラスをした怪しい男…
いや彼でした。
「帰るぞ…」
後輩は雰囲気を察知して会釈してゆっくり先に進みます。
部門で飲むこと、やましいことはないことを話しても、彼は帰るの一点張りでした。
後輩のところに行き、
『用事を思い出したから帰った』旨、伝えてもらうようにして、彼の許に戻ります。
彼は車で来ていて、私を家に送ると、時間がないからと帰っていきました。
食事もしていないまま、突然連れ帰されて、一人にされた私…
虚しさと寂しさを覚え、彼に憎しみを感じました。