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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第25章 転勤
それまで、『きっと奥さんは早死にする。だからいくつになっても、そうなったら一緒になろう。』という約束のもと続けてきました。

だから、無理をせず、我慢することもありながら付き合ってきたのです。

何より彼が、私と会うための時間は取れなかったのに、疑うための時間なら作れたことがショックでした。

会う予定をしていても家族の急用で潰れることもありましたが、文句も言わず堪えたこともありました。

自分には変えられない、束縛できない時間があるのに、その時間も私だけ束縛されるのが許せなかったのです。

そのことについて、彼と話し合いましたが、奇行に出ることはないものの、疑い深く、ねちっこくなっていきました。

後輩は、私が数年前に受けたのと同じ半年間の研修にいきました。

次の異動で夫となる男性と出会ったのです。

趣味もあい、隣の部門ということで、よく飲みに行きましたが、2人きりではなかったので、彼も気にしていませんでした。

夫は私が付き合っている相手と不倫関係であることを察していました。

趣味の集まりで飲んだ帰りに、『結婚したい、付き合ってくれ』といきなり告白兼プロポーズをされたのです。
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