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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第33章 カラオケボックス
さて、会社で退職されるトップをお見送りする女子会が開かれました。
またまた、何も考えてない時に、ハプニングは起こるものです。
トップはお酒大好き、パチンコ大好きな方で、お目付け役から『くれぐれも、二次会には行かないように、必ずホームに降りるところまでお見送りするように…』と言われていました。
『もう最後』というトップの言葉に、皆気兼ねなく楽しんでいました。
会場から出る時に、私がトイレに行ってる間に、トップが1人で帰って、いやパチンコに行ってしまったというのです。
『大丈夫じゃないですか?』そう言う女子達を帰して、私は探しに行くことにしました。
近場のパチンコ屋にいくと、ジャラジャラ…
いました、いました。
既に皿を半分くらいにしたトップが…
「ほら〜パチンコしちゃだめって、お目付け役に言われてるでしょう?」
「あ〜かみさんみたいだな。いいじゃないか好きに遊んだって…」
そこにいるのは、もうトップじゃなく、還暦を迎えた子供です。
「ん〜、だから、パチンコなんて寂しいこと言わないで私と飲みにいきましょ?」
「今日は出そうなんだけど?」
「気のせい、気のせい。」