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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第6章 初体験
当たり前ですがラブホに入るのは初めてでしたし、でもどんなことになっても、エッチはないと信じていました。
大好きな元カノさんとの約束の日に、私なんかと…
その人は私が来るまで軽く飲んで待っていたようでした。
部屋に入り物珍しさにキョロキョロしている私は、いきなりベッドに押し倒されました。
私は、その人がふざけているのかと思いましたが、
言葉を発する間もなく、覆い被さってきて、
上半身をブラごと捲られ、いきなり胸に顔を寄せてきて愛撫が始まりました。
驚きで、何も感じる余裕もありませんでしたし、
男性のこういう力に抵抗できないもんだと実感しましたし、
失恋の痛手の中にいるその人を拒否できないという気持ちやら、
色々でぐちゃぐちゃになり、抵抗しませんでした。
どこか遠くで、初キスもそうだったけど、初体験も好きでもない人とか…
と、他人事のように考えている私がいました。
性急に始まったことですし、その人もさっさと挿れたかったのかもしれません。
前儀もそこそこに、
『いい?』とだけ訊かれましたが、ここで嫌と言って終わるものでもないと頷きました。