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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第41章 1日だけの恋人
それからまた1ヶ月半ほどして、仕事納め後の早上がりの時間を利用して藍さんと会いました。
最初に待ち合わせた場所です。
さすがにもうスムーズに会えると思っていましたが、
藍さんが構内から出てくるだろうと内側で待つ私と、外側で待つ藍さんとで、少しすれ違いがありました。
年末近い日中、意外にもホテルはどこも満室でした。
少しフロントで待って部屋に入り、仕事着の私はスーツだけハンガーに掛けてもらいました。
ブラウスに靴下という中途半端な格好で藍さんと並んでソファーに座ります。
また触れるだけのキスがあちこちに降り、もどかしいくらいのタッチに体は熱を帯びます。
ボタンを外されて、新鮮卵の茹で卵のように中途半端に剥かれる私です。
バスルームでしっかり体を温めるように促されて、1人向かうと、バスタブからソフトクリームのように盛り上がる泡が見えました。
ゴージャスな気分で泡を取り、手や肩や伸ばした足に乗せて楽しみます。
しっかりと温まり、バスローブを着て部屋に戻りました。
部屋の灯りは暗めに設定されています。促されて私は横たわり、布団が掛けられました。