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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第7章 痴漢

それでも性懲りもなく、私はギリギリの時間に降りる駅での階段に位置する車両の4駅閉じ込められる左側の窓際に乗っていました。

反省もしていないし、もしまた会ったら、次こそ仕返ししようという気持ちもありました。

痴漢は常習性があると聞いていたし、どの駅で乗ってくるのかわからないけど、私の降りる駅が彼の目的地なのか、閉じ込められる4駅に獲物を見いだすのか、また会える気がしていたのです。

そして、一月もしないうちに再会したのです。
痴漢がいるかいつもキョロキョロしている訳ではありませんでしたが、
前回と全く同じ立ち位置で腕を挿し入れて来ました。

顔を見ればすぐわかるのですが、向こうも覚えてて逃げられたらたまりません。

私は俯いたまま、少し触らせて、窓ガラスに映る男の姿を確認しました。

触り方で判りましたが、やはり痴漢です。
電車が走り出したところで私はヒールで男の脚の甲に乗り、
片足立ちになり、ヒールの一点に全体重を乗せ軽くジャンプするようにして、足をヒールで押し潰しました。

すぐに男の手は動かなくなりました。

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