この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
連攣鎖(つれづれぐさ)*
第47章 待望のデート
そして思い出話や彼が今回忙しくて会えなかった理由の仕事の話を聞いたり、まったり過ごしました。
初めて肌を晒す気恥ずかしさと、気心しれた旧知の仲、不思議な感覚に包まれました。
お互いその後はガツガツせず、
「もうそろそろ時間だね。」
彼はさりげなく下着を着る間、場所を変えてくれました。
外に出ると雨も止んでいます。
大通りに出ると、
「ここで手を繋いだりしたら、大騒ぎになる?」
と肘を突きだしてきます。
「誰かに見られたとしても、誰も怖くて言えないんじゃない?」
私は、答えながらその肘に腕を通し絡めました。
コトが済んで終わりじゃない。
人目など気にしない。
そんな思いが伝わってきて嬉しくなりました。
数百メートルで駅についてしまいます。
「もうついちゃったの?
ん〜、またね。」
手を離して彼と別れました。
電車の中でメールのやり取りをして、また会う約束をします。
いつになるかはわかりませんが、また、楽しい時間が過ごせると思います。