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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第19章 玩具
今やお手軽に通販やド○キーで入手でき、
セルフのお伴のために女性が購入することも簡単ですが、
当時は、アダルトショップやエロい男性誌からの通販など、入手方法も限られていたと思います。
ネクタイハチマキ、ワイシャツ1枚の先輩が、ごそごそ鞄から紙袋を出します。
茶色の無柄の紙袋は使い込まれて皺苦茶です。
先輩が袋に手を入れて、何も持たずに手だけを出します。
ガタガタガタ…
テーブルの上に置かれた紙袋が硬い音を立てて震えます。
「じゃあ、これ、何だかわかるよね。」
「はい…てか、先輩、何でこんなもの持ち歩いているんですかっ…」
「家に置いといたらカミサンにバレるし、風俗のオネエチャンに使って遊ぶから、会社鞄がコイツの定位置。」
そう言って紐の部分を持って、ピンクローターを取り出す。
ブルブルと振動音をさせ、それが催眠術のコインのように揺れるのを私は魅入ってしまいます。
「使ってみる?」
「いやだ、使い回しなんて…」
そこから悪酔いして、記憶がありません。