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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第20章 お泊まり
そのマスクをとり、彼が私に付けます。
「なぁに?なにするの?」
「いいからじっとしてて…」
布団をやわら剥がされて、日の光にさらされていることでしょう。
彼が私の両手首を合わせて掴み、何かで縛っていきます。
え…SM?
当時の私にはそんな印象で、アブノーマルな世界に入った気がしました。
胸の前で括られた手を頭上に持ってこられます。
彼は無言のまま作業を続けるので怖くて黙っていましたし、勝手に手を下げてはいけないと思いました。
「膝を立てて…」
無言だった彼の命令に私は素直に従います。
膝を立てた両足首の上に渡るように何か棒のようなものが置かれ、それと足首が縛られていきます。
「お前、凄く濡れてるな。こういうの好きなのか?」
普段より彼の言葉が冷たく響きます。
「そんなことない…」
「そうか?じゃあもっと見えるようにしようか。」
膝に彼の手が置かれ、左右に拡げられます。
私は蛙が潰れたような姿勢になっているのです。
「じゃあ、証拠にビデオに撮るから、
後で、本当に興奮してないか見せてやる。」
彼が歩き回る音がして、ガチャガチャと本当にビデオを設置しているようです。