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あんなこんなエロ短編集
第16章 飛んでく心
僕は白い箱を持ったまま、


駐車場まで走った。


運転席に滑り込むとズボンをパンツごとずり下げる。


「あっ!」


先っぽに触れただけで、


噴出した。



脚がガクガク震え、心地良い虚無感が下半身を包む。


「あ~あ…………」飛び散ってしまった白い液


をティッシュで拭き取っていく。


まだ心臓がばくばく跳ねていた。


(あんな……積極的にするんだ……)


僕がショックだったのは、


あさみが別の男とHしていることじゃなかった。


彼女は僕とするとき、常に受け身で恥じらいな


がらおずおずとしていた。


それは10代の女の子のようで、とても可愛らしく



いじらしい所作だったのだ。


片足を自分で持ち上げたりしないはずだった……


「はあ………はあ、はあっ」


また体が熱くなってきた。


僕は急いでエンジンをかけると自宅まで飛ばして


帰り、


スーツをぽいっと脱ぎ捨てて自身を握った。


(さっきしたばかりなのにっ………)



あさみの扇情的な格好が頭に焼きついて


離れない。



放出する瞬間、『あん!あはぁ!


すごいぃっ!いいっ…………』


頭の中で艶めかしい声がした。


すべて出し切ったあと、


ふと床に目を遣ると白い箱がグシャリと潰れていた。

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