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あんなこんなエロ短編集
第17章 よごと

父親には左足がない。
祐希はそれを意識しないフリが出来ていた。
ーーーーーずっと、父と私だけの家庭だった。
「じゃあ父さん、もうお暇するから」
私は努めて事務的に言い、
私と父親の冷えた空気感を捉えながらもそこには
触れず緊張したままの祐希を連れて家を後にした…………………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「片付いたな!早ぇ(笑)」
週末、祐希が私のアパートに荷造りの手伝いに
来ている。
「本当。2時間しか経ってないし」
「理香くらい物溜めない人だったら、
新居もさっぱりするよね」
いたずらな笑みを寄越す祐希。
「………もう!良いでしょ、そのほうがっ」
私は肩をぶつけた。
視線が交わり、自然に唇を求め合う。
カタン
「………あ。何だ?これ」
荷造りした3つの荷物。
そのうちの1つから、ノートのような物が転がり落ちた。
「アルバムかぁ。
理香の幼少期か?!」
私の背中に戦慄が走る。
そういえば、1冊だけ残っていた………
「やだ、見ないで!!」奪い取る。
祐希はぽかんとし、「何怒ってんの?
あ、もしかして男の子みたいだとか?(笑)」
「そ、そうなの!!
だから…………祐希には見られたくなくて」
実際は真逆だ。
女。
あの頃、私は紛れもなく女だった……………
祐希はそれを意識しないフリが出来ていた。
ーーーーーずっと、父と私だけの家庭だった。
「じゃあ父さん、もうお暇するから」
私は努めて事務的に言い、
私と父親の冷えた空気感を捉えながらもそこには
触れず緊張したままの祐希を連れて家を後にした…………………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「片付いたな!早ぇ(笑)」
週末、祐希が私のアパートに荷造りの手伝いに
来ている。
「本当。2時間しか経ってないし」
「理香くらい物溜めない人だったら、
新居もさっぱりするよね」
いたずらな笑みを寄越す祐希。
「………もう!良いでしょ、そのほうがっ」
私は肩をぶつけた。
視線が交わり、自然に唇を求め合う。
カタン
「………あ。何だ?これ」
荷造りした3つの荷物。
そのうちの1つから、ノートのような物が転がり落ちた。
「アルバムかぁ。
理香の幼少期か?!」
私の背中に戦慄が走る。
そういえば、1冊だけ残っていた………
「やだ、見ないで!!」奪い取る。
祐希はぽかんとし、「何怒ってんの?
あ、もしかして男の子みたいだとか?(笑)」
「そ、そうなの!!
だから…………祐希には見られたくなくて」
実際は真逆だ。
女。
あの頃、私は紛れもなく女だった……………

