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あんなこんなエロ短編集
第18章 一瞬だけでいい

「…………気は済んだ?」
3歳になる娘・瑠美(るみ)を抱っこし、
美苗(みなえ)は私に言う。
「……うん。
ありがとね、ミナ」
「元気出しなよ?
他に誰か居るんだよ、結ばれる誰かが」
「だよねぇ。
哲史(さとし)さんに言っておいてね。
後でまたお礼するから」
美苗と瑠美ちゃんに手を振り、
私は地下鉄の駅に向かい歩く。
あの一瞬。
彼は確かに私を見た。
あの時間帯、彼はビル前に出て煙草を吸う。
ヘビースモーカーの彼は我慢できないはずだった。
…………見たはず。
後悔しただろうか。
驚いて、可哀想に思っただろうか。
それとも………
もう、何も思わなかったのだろうか。
電車に揺られ、
最寄り駅で降り歩いて7分の自宅アパートに帰る。
「………はあー。疲れたなぁ………」
入り口で座り込んだ。
うちの入り口には壁に鏡がある。
綺麗な髪。
きちんと塗ったアイメイクやリップ。
淡い紫のワンピース。
襟ぐりが深く、
丈は短い。
ごつめのブーツ。
表情だけが冴えない。
「…………うっ…………、
ううっ………ふっ………」
溢れ出てきた。
雫は言葉のように、溢れては落ちる。
ワンピースの上から膨らみをまさぐり、
脚を開いて片方の手で秘部を弄る。
彼はいつもその手順だったから。
3歳になる娘・瑠美(るみ)を抱っこし、
美苗(みなえ)は私に言う。
「……うん。
ありがとね、ミナ」
「元気出しなよ?
他に誰か居るんだよ、結ばれる誰かが」
「だよねぇ。
哲史(さとし)さんに言っておいてね。
後でまたお礼するから」
美苗と瑠美ちゃんに手を振り、
私は地下鉄の駅に向かい歩く。
あの一瞬。
彼は確かに私を見た。
あの時間帯、彼はビル前に出て煙草を吸う。
ヘビースモーカーの彼は我慢できないはずだった。
…………見たはず。
後悔しただろうか。
驚いて、可哀想に思っただろうか。
それとも………
もう、何も思わなかったのだろうか。
電車に揺られ、
最寄り駅で降り歩いて7分の自宅アパートに帰る。
「………はあー。疲れたなぁ………」
入り口で座り込んだ。
うちの入り口には壁に鏡がある。
綺麗な髪。
きちんと塗ったアイメイクやリップ。
淡い紫のワンピース。
襟ぐりが深く、
丈は短い。
ごつめのブーツ。
表情だけが冴えない。
「…………うっ…………、
ううっ………ふっ………」
溢れ出てきた。
雫は言葉のように、溢れては落ちる。
ワンピースの上から膨らみをまさぐり、
脚を開いて片方の手で秘部を弄る。
彼はいつもその手順だったから。

