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あんなこんなエロ短編集
第19章 man&woman

28歳のとき、
そろそろ第一子が欲しいと井高に申し出た。
セックスの頻度は減っていたが月5回はあったので、
彼もその気なのだろうと思っていた。
が…………
「要らないよ、そんなものは」
鼻で笑いそう答えた。
ーーーーーそんなものーーーーー
結婚しているわたしが望む子供。
それが、そんなものーーーーー…………
その時是が非でも逃げればよかったのだ。
だけどわたしの判断力は相当鈍っていたらしい。
うねりのように来る罵倒や暴力に怯えて。
ーーーーー毎日、彼の顔色を窺うだけ。
料理をしても気分が悪いと『不味い』と言われ、
『君と付き合う前に交際していた女性は料理が本当に
上手かったんだけどな』
と一言付け加えられた。
怒る気力もなくなり『どうすれば彼が満足してくれ
るんだろう?』
そればかり考えた。
そろそろ第一子が欲しいと井高に申し出た。
セックスの頻度は減っていたが月5回はあったので、
彼もその気なのだろうと思っていた。
が…………
「要らないよ、そんなものは」
鼻で笑いそう答えた。
ーーーーーそんなものーーーーー
結婚しているわたしが望む子供。
それが、そんなものーーーーー…………
その時是が非でも逃げればよかったのだ。
だけどわたしの判断力は相当鈍っていたらしい。
うねりのように来る罵倒や暴力に怯えて。
ーーーーー毎日、彼の顔色を窺うだけ。
料理をしても気分が悪いと『不味い』と言われ、
『君と付き合う前に交際していた女性は料理が本当に
上手かったんだけどな』
と一言付け加えられた。
怒る気力もなくなり『どうすれば彼が満足してくれ
るんだろう?』
そればかり考えた。

