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あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお

「……………何のつもりだよ」
ズボンを穿き直しながら、
雪途は悪態をつく。
「ーーーーー何って?
あなたが言ったんじゃない、してって」
冴子はティッシュを出し口周りを拭く。
何となくだけど、
雪途にはこうしたほうがいい気がした。
(もちろん誰にも言えないけどね……)
してと言ったクセに、
いざすると不貞腐れる。
(不安定なんだわ………)
冴子は雪途を見つめる。
「な、何だよ。見んなよ」
頬が真っ赤だ。
「次は犯してやる」
口を結び、雪途は苦し紛れにそう言った。
「お~い。
何してるんだい??」
トントンと階段を上がる足音がして、
雪文ののんきな声がする。
「あっ、ああ…………
話をしてたんですよ。
ね?雪途くん」
冴子はにっこり笑った。
雪途も平然として「うん。
先生が話を聞いてくれたんだ」と父親に言う。
雪文はーーー元来自分のこと以外に無関心で呑気なの
だろうーーー
「そうか。良かったな」と笑って頷いた。
冴子は部屋を後にする際、
雪途を振り返った。
にやりと笑う。
ーーーーー覚悟しなさいよ。
雪途は『げえっ』と眉間にシワを寄せて眉を下げた。
ズボンを穿き直しながら、
雪途は悪態をつく。
「ーーーーー何って?
あなたが言ったんじゃない、してって」
冴子はティッシュを出し口周りを拭く。
何となくだけど、
雪途にはこうしたほうがいい気がした。
(もちろん誰にも言えないけどね……)
してと言ったクセに、
いざすると不貞腐れる。
(不安定なんだわ………)
冴子は雪途を見つめる。
「な、何だよ。見んなよ」
頬が真っ赤だ。
「次は犯してやる」
口を結び、雪途は苦し紛れにそう言った。
「お~い。
何してるんだい??」
トントンと階段を上がる足音がして、
雪文ののんきな声がする。
「あっ、ああ…………
話をしてたんですよ。
ね?雪途くん」
冴子はにっこり笑った。
雪途も平然として「うん。
先生が話を聞いてくれたんだ」と父親に言う。
雪文はーーー元来自分のこと以外に無関心で呑気なの
だろうーーー
「そうか。良かったな」と笑って頷いた。
冴子は部屋を後にする際、
雪途を振り返った。
にやりと笑う。
ーーーーー覚悟しなさいよ。
雪途は『げえっ』と眉間にシワを寄せて眉を下げた。

