パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第28章 あらんかぎりに君を愛す

「愛情を欲するのアイって書いて愛と言います」




ーーーーおかしな子だな、とちょっと思った。




愛情のアイで良いだろうに。




煙とアルコールの匂いが立ち込める安い居酒屋。




俺は座敷で胡座をかいて４杯目のウーロンハイを飲んで



いる。




名ばかりの〔ヨットサークル〕の飲み会。




実際ヨットなんて乗ることも操ることもない、




集まる口実だ。




という理由から毎度だらけたムードで、




各々が酒を飲んだりつまみを食ったりバカ笑い




したりとしまりのない会になる。




いかにも平凡な私立大学のサークルらしいサークル。




その飲み会でアイに出逢った。