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あんなこんなエロ短編集
第34章 君に逢いたい

雄大(ゆうだい)は両の拳を握りしめ、
自室に飾ってあるパネルをじっと見つめる。
カーテンを閉めた暗い室内にそこだけ光が降り注いで
いる。
ーー「逢いにいくね、なゆみ」
パネルには清楚な天使が胸元をあらわにして
微笑んでいた。
白い肌。
大きな瞳。
黒い肩までの艶髪からは目が眩むニオイがした。
ーーーあの時。
隣に「居合わせた」野暮ったいサラリーマンから、
「彼女に触るなよ!」
と怒鳴られたけど。何様のつもりだ。
思い出してイライラしてきた。
雄大は壁に思い切り拳をぶち込む。
ガン!!
安普請なアパートの壁には直ぐ穴が開く。
下階からドタドタと駆けていく音がした。
またデブス主婦が大家に文句を言いに
走ったのだ。
「なゆみを思って開けた穴なら、
素敵な芸術品じゃないか……だろ?
なゆみもそう思うよな!!
やっぱり僕たちはナイスカップルだよね。
こんなに気が合う!!」
ハイになって飛び上がると、
着地の時みしみし鳴ってアパートが揺れた。
「やっぱり僕の逞しい肉体は周りを揺るがすみたい
。インフルエンサーなんだよね。こんな男がもうすぐ
君を抱くよ……なゆみ」
何ヵ月も入浴しておらず脂で固まった髪。
お菓子が主食で120㎏ある巨体。
何年も着ているジャージがずり下がり
出ている尻を雄大はぼりぼり掻いた。
22歳という年齢が雄大を磊落にしている。
部屋はゴミだらけ。
(なゆみを想うと何もできなくなるんだよね。)
今晩逢うから今のうちに夕飯を食っておこうと、
雄大はポテトチップス大20袋・板チョコレート20枚・
炭酸コーラ10本を勢いよく口に入れ始めた。
自室に飾ってあるパネルをじっと見つめる。
カーテンを閉めた暗い室内にそこだけ光が降り注いで
いる。
ーー「逢いにいくね、なゆみ」
パネルには清楚な天使が胸元をあらわにして
微笑んでいた。
白い肌。
大きな瞳。
黒い肩までの艶髪からは目が眩むニオイがした。
ーーーあの時。
隣に「居合わせた」野暮ったいサラリーマンから、
「彼女に触るなよ!」
と怒鳴られたけど。何様のつもりだ。
思い出してイライラしてきた。
雄大は壁に思い切り拳をぶち込む。
ガン!!
安普請なアパートの壁には直ぐ穴が開く。
下階からドタドタと駆けていく音がした。
またデブス主婦が大家に文句を言いに
走ったのだ。
「なゆみを思って開けた穴なら、
素敵な芸術品じゃないか……だろ?
なゆみもそう思うよな!!
やっぱり僕たちはナイスカップルだよね。
こんなに気が合う!!」
ハイになって飛び上がると、
着地の時みしみし鳴ってアパートが揺れた。
「やっぱり僕の逞しい肉体は周りを揺るがすみたい
。インフルエンサーなんだよね。こんな男がもうすぐ
君を抱くよ……なゆみ」
何ヵ月も入浴しておらず脂で固まった髪。
お菓子が主食で120㎏ある巨体。
何年も着ているジャージがずり下がり
出ている尻を雄大はぼりぼり掻いた。
22歳という年齢が雄大を磊落にしている。
部屋はゴミだらけ。
(なゆみを想うと何もできなくなるんだよね。)
今晩逢うから今のうちに夕飯を食っておこうと、
雄大はポテトチップス大20袋・板チョコレート20枚・
炭酸コーラ10本を勢いよく口に入れ始めた。

