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あんなこんなエロ短編集
第34章 君に逢いたい
食べ終わると雄大は早速出かける。


「素のままのカッコで、


自分らしくハダカの心で~♪♪」


自作の歌を歌いながらのしのし歩くと、


黄昏の街を行き交う人々がぎょっとする。


『ちょっ……何あれ??


汚い!』


『まじかよ、こっち側まで臭うんだけど。


くせぇ~』


(往来の人々が僕を崇(あが)めてる♪♪


やっぱり僕って目立ちたくないのに、


注目集めちゃうよね~~~)



ニヤニヤして気分良く、



通りすがりのベビーカーに「いないいない?


ばぁー!!」


とやってみた。



「ぎゃあああああ~~~


ママーーーーー」


赤ん坊の泣き声が轟いた。



雄大はムッとし震えている母親に向かって



「子育ての仕方間違ったでしょ??


小さい子なら僕のラブリーパフォーマンス


わかるはずなんだけど~~~?


もう終わってる。終わってるよこの子。


将来引きこもりニートで超絶☆負け組決定~」


と指を差し講釈をたれた。


母親は震えたままだ。



まったく……こういうのが親になるから。


僕の母親もこんな感じだったけど。


僕は自分のチカラで頑張ってるからさ。


そろそろ目的地だ。


携帯を見ると8時になっていた。


思ったよりゆっくり歩いたらしい。


「なゆみ…………行くからね」


雄大はきらびやかな建物を見上げた。

























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