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あんなこんなエロ短編集
第35章 禁断の蜜~先生に貫かれて~
「!!…………なぎ。


寂しかったの…………??」


般若の形相で必死にモノを捩じ込む様を


見てふとコトバが出た。


「寂しくなんかない!!


ボクは………ボクは…………」


しづかにはわかった。


凪が、フラッシュバックを起こしている。


口調が幼稚になっていく。


ーーー拓海社長から《ネグレクト》と聞いて


から、しづかなりに本を読み知識を得ていた。


しづかは繋がったまま凪を抱きしめた。


「止めてよ。


今さらそんなコトされても…………」


(あたしに母親を重ねてる………?)


ピンときた。


「凪………ごめんね。


置いていって、本当にごめん………」


しづかはまるで母親になったように


自然にコトバが出た。


ーーーわかるのだ。


全部じゃないけど。しづかは小さい頃に実の


父を亡くしている。


母は仕事で忙しくて小さい頃は学童に預けら


れ、


帰宅しても1人で晩ご飯を食べた。


母が1人でしづかを育てなきゃと勤労に


励んだことは理解していた。


が、それとは別でどうしようもなく寂しかっ


たのだ。


もちろん、ネグレクトとは全く違うんだけ


ど…………


凪が孤独で孤独で、甘えることも訴える


こともできずに17歳になったのはわかった。


あたしは母が再婚し義父ができてからも、


甘えることが下手でぎこちなさを勝手に


抱えてるんだ……………


小さな子供のように。


不意に気づいた。








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