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あんなこんなエロ短編集
第9章 恋

ホッとしたのとガクッと来たのが半々。
もう、気をつけてよ叔父さん、
と言い帰路についた。
夕方を過ぎていた。
せっかくの休みだ。
美容室に行ってサッパリする予定だったの
にーーーーー
バスを乗り継ぎ、
自宅の隣町まで帰ってきたところだった。
停留所で乗り込んでくる客を待つ間、
小さな家が目に入った。
赤い屋根。
お菓子の国に出てきそうな可愛らしい洋風造りの家に、
ハサミの看板が付いているのが目に入った。
「すみません!降ります!」三久は運転手に告げ、
バスから駆け降りた。
「美容室だよね?」おもちゃの家みたいに
かわいらしかった。
三久はその建物を見上げた。
ふつう、美容室は英文字またはカタカナで
その店名をわかりやすく看板にする。
ハサミの看板ってのは珍しい。
入り口ドアの前で中を覗いてみた。
カラン
音がして扉が開いた。
思ったより大きな音で、
三久は飛び上がりそうなほど驚いた。
「あら、お客様ですか?」
目尻に皺がたくさんある白髪混じりの女性が微笑む。
「……あっ、は、はい……」
「まぁお待たせしてごめんなさい。
お入りください」
背丈の低い女性が腰を下げた。
ーーーーーこの人が切るの?
まずい………無理かも……………
三久の背中まであるストレートの髪。
いつもの美容室は街中にあり、
スタイリストが付いていてカットも上手い。
悪いけれどこういう自営的なおばさんがしてる美容室
は…………………
「いらっしゃい、どうぞ」
ーーーーー引き返そうとした三久の耳に届いたのは、
低く掠れた男性の声だ。
おばさんは三久のバッグを受け取り、
棚に置くと一礼して奥の扉に消えていっ
た…………………………
もう、気をつけてよ叔父さん、
と言い帰路についた。
夕方を過ぎていた。
せっかくの休みだ。
美容室に行ってサッパリする予定だったの
にーーーーー
バスを乗り継ぎ、
自宅の隣町まで帰ってきたところだった。
停留所で乗り込んでくる客を待つ間、
小さな家が目に入った。
赤い屋根。
お菓子の国に出てきそうな可愛らしい洋風造りの家に、
ハサミの看板が付いているのが目に入った。
「すみません!降ります!」三久は運転手に告げ、
バスから駆け降りた。
「美容室だよね?」おもちゃの家みたいに
かわいらしかった。
三久はその建物を見上げた。
ふつう、美容室は英文字またはカタカナで
その店名をわかりやすく看板にする。
ハサミの看板ってのは珍しい。
入り口ドアの前で中を覗いてみた。
カラン
音がして扉が開いた。
思ったより大きな音で、
三久は飛び上がりそうなほど驚いた。
「あら、お客様ですか?」
目尻に皺がたくさんある白髪混じりの女性が微笑む。
「……あっ、は、はい……」
「まぁお待たせしてごめんなさい。
お入りください」
背丈の低い女性が腰を下げた。
ーーーーーこの人が切るの?
まずい………無理かも……………
三久の背中まであるストレートの髪。
いつもの美容室は街中にあり、
スタイリストが付いていてカットも上手い。
悪いけれどこういう自営的なおばさんがしてる美容室
は…………………
「いらっしゃい、どうぞ」
ーーーーー引き返そうとした三久の耳に届いたのは、
低く掠れた男性の声だ。
おばさんは三久のバッグを受け取り、
棚に置くと一礼して奥の扉に消えていっ
た…………………………

