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あんなこんなエロ短編集
第12章 カノジョのカレ
「………あの、寝てもいいですかね」


わたしは熱があるっぽい。


男子生徒が寝たあとに寝るのはイヤだった


が、他のベッドは養護教諭が物置にしている


ようでファイルやらノートやらが山積み。


「寝るんだ?ふーん」


学ラン男子はちらりとまりえを見ると、


冷笑した。



「……………フフン」



「……………………」まりえは顔に出さず


ムッとした。



何だ今のは。



が、学ラン男子は再び見下したような笑い。


(何なのよ?)


口を開くかどうか案じていたら、


「やだー、背も高いんじゃん?」


「あらら、本当だわっ。


アイドルみたいにキレイな顔ねぇ~」


「先生おばさんくさいよ」


「おばさんだもの!


さ、高橋くん大丈夫かしら??」


養護教諭がエスコートしている………


「いえ、大丈夫ですんで。


本当にありがとうございます………」



演技。


白々しい…………


しかし沙梨と先生は夢中なようで、


気にも留めない。


「まりえ、ゆっくり寝てね!


あたし彼を送ってくから~」


あっさりまりえを見放し、


学ラン男子と沙梨、養護教諭は保健室を


出て行った…………………。










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