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あんなこんなエロ短編集
第12章 カノジョのカレ

ーーーーー「…………ここだよね?」
Y男子高校だ。
まりえは門扉に彫ってある学校名を確認した。
名門で名高い、男子校。
毎年T大学に20人ほど送り込むという偏差値
の高さを誇るエリート高校。
「うーん」
腑に落ちないが、
首を傾げながらも入っていく。
ーーーーー熱が下がって2日め。
3日ぶりに登校し、
やっと風邪が治りY高にやってきた。
沙梨に話すと大騒ぎになるのは目に見えている。
だから一人で来た。
「あの、すみません。
1年の校舎はどちらですか?」
歩いていた学ランの男子に話しかける。
しかし…………
「うわ、女子!」
「美女じゃん」
「ねぇねぇ、何の用?俺ついてこうか」
とあっという間に人の山が出来た。
これじゃ押しくら饅頭だ。
ぎゅうぎゅうの人だかりの中で、
「ちょっと………どいて下さい………」
と伝えるがわいわいと誰も聞いてない………
仕方ない。
まりえは息を吸い込み、
「どかんかい!!!」と大声を挙げた。
シーンと静まり返り、
男子たちは「何だよ…」「怖いぞ」とぶつぶ
つ言い離れていく。
母方の祖母宅が関西なのだ。
標準語が当たり前のこの地で使うと、
違和感満載である。
そして一人をガッと掴まえ、
「佐倉葉(さくらよう)って1年知らない?」と
締め上げた。
Y男子高校だ。
まりえは門扉に彫ってある学校名を確認した。
名門で名高い、男子校。
毎年T大学に20人ほど送り込むという偏差値
の高さを誇るエリート高校。
「うーん」
腑に落ちないが、
首を傾げながらも入っていく。
ーーーーー熱が下がって2日め。
3日ぶりに登校し、
やっと風邪が治りY高にやってきた。
沙梨に話すと大騒ぎになるのは目に見えている。
だから一人で来た。
「あの、すみません。
1年の校舎はどちらですか?」
歩いていた学ランの男子に話しかける。
しかし…………
「うわ、女子!」
「美女じゃん」
「ねぇねぇ、何の用?俺ついてこうか」
とあっという間に人の山が出来た。
これじゃ押しくら饅頭だ。
ぎゅうぎゅうの人だかりの中で、
「ちょっと………どいて下さい………」
と伝えるがわいわいと誰も聞いてない………
仕方ない。
まりえは息を吸い込み、
「どかんかい!!!」と大声を挙げた。
シーンと静まり返り、
男子たちは「何だよ…」「怖いぞ」とぶつぶ
つ言い離れていく。
母方の祖母宅が関西なのだ。
標準語が当たり前のこの地で使うと、
違和感満載である。
そして一人をガッと掴まえ、
「佐倉葉(さくらよう)って1年知らない?」と
締め上げた。

