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あんなこんなエロ短編集
第12章 カノジョのカレ
「な…………」

と言ったが、それから言葉が出てこない。



「来て」


葉はまりえの腕を掴み、


引っ張っていく。



最近引っ張られることが多い気がする。


パニックになっているのに、


頭ではそんな事を考えてしまった。



「ちょちょちょっと待って!!


わたし、こんな場所ーーーーー」


やっと出た声で抵抗した。



「ぷっ。


ははははは(笑)


こんな場所、初めてなのーって?」



「……………えっ?」



落ち着いて見ると、扉を開けたそこはリビン


グのような家庭的な部屋だった。


長方形のテーブルに椅子。


キッチンがある。


向かいに大きなソファー、テーブル。



「は…………ええと………」


ラブホってこんなだったっけ。


葉は体をくの字に曲げ一頻り笑うと、


涙を溜めて「ここ、俺の家」と言う。


「ラブホ経営してんだよ、父親。


ビジネスホテルもあるけどさ。都内に幾つかね。


ホテルの裏手に自分ちがあるって嫌だけど。



2階に俺の部屋があるよ」



「はぁ…………



それで…………」



何故わたしがここにいるのだろう。



「何でかって?


殴ってきた女子初めてだったしね。


はい、コーヒー。


さっき半分以上残してただろう」



薄いピンク色がかったカップ。


葉はそれをテーブルに優しく置いた。



「はぁ…………


で、それが何故?」


一応、危なくはないらしいので座る。



「何故何故ってそればっかだね?


興味湧いたから。


同じ目してるって言ったでしょ」



ーーーーーそういえば、


わたしが誰かに対して何故?と思うのは珍しい。


いつもそんなに興味を持てないのに。



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