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あんなこんなエロ短編集
第12章 カノジョのカレ

「待てよ!なんで逃げるのさ!」
肩を掴まれた。
脚が止まる。
「………なしてよっ、はなし……てよっ……」
滂沱になっていた。
「うー………」
ひっく、としゃくり上げてしまう。
わたしったら子どもみたい……
葉の顔が見られない。
右手はわたしの左肩をしっかりと掴んでいる。
「…………さっきの電話だろ?
悪かったよ、3日も連絡しなくて」
「そう………じゃなくって………ひっく」
「あーもう泣かないで!」
投げやりに言われ、
ふわっと体を包まれた。
抱きしめられたのだ。
「え、ちょっと!!あの人たち見てる!」
女子たちが遠目にこちらを見ていた。
「いいから!!………本当にいいんだよ」
「…………変な言い方してごめんなさい……」
「まぁもういいじゃん!
まりえは……電話したかった?俺に」
ぎゅっと抱きしめられたままだ。
顔が見えないと素直になれた。
わたしは頷く。
何気ないふりをしていたが、
3日は長かった。
長いと感じた。
ーーーーー声が聞きたかった…………
「俺も。
テストなんて放り投げて連絡すればよかった」
肩を掴まれた。
脚が止まる。
「………なしてよっ、はなし……てよっ……」
滂沱になっていた。
「うー………」
ひっく、としゃくり上げてしまう。
わたしったら子どもみたい……
葉の顔が見られない。
右手はわたしの左肩をしっかりと掴んでいる。
「…………さっきの電話だろ?
悪かったよ、3日も連絡しなくて」
「そう………じゃなくって………ひっく」
「あーもう泣かないで!」
投げやりに言われ、
ふわっと体を包まれた。
抱きしめられたのだ。
「え、ちょっと!!あの人たち見てる!」
女子たちが遠目にこちらを見ていた。
「いいから!!………本当にいいんだよ」
「…………変な言い方してごめんなさい……」
「まぁもういいじゃん!
まりえは……電話したかった?俺に」
ぎゅっと抱きしめられたままだ。
顔が見えないと素直になれた。
わたしは頷く。
何気ないふりをしていたが、
3日は長かった。
長いと感じた。
ーーーーー声が聞きたかった…………
「俺も。
テストなんて放り投げて連絡すればよかった」

