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王子様は、きらきら星の住人
第1章 壊れたきらきら星
何が起こったのか真由が理解する前に、母のヒステリックな悲鳴混じりの叫びが耳に入った。
「うちの娘に何をしてるのーー!穢らわしいっ……今すぐに離れなさいーー!」
「ーーお母さん?」
けがらわしい、という言葉の意味を知らない真由は、キョトンとしていた。
肩をいからせてステージに向かい走ってくる真由の母を見て、彼は、寒々しい色をその瞳に浮かべ、真由の手を握る。
「真由ちゃん……今日のキラキラ星も……俺のことも、忘れないでね」
「とーた君?」
彼は、何を言っているのだろう。
二人でキラキラ星を弾いたこの瞬間の感激も、大好きな彼のことも、私が忘れるわけがないのに。
真由はこの時、自分の運命の歯車が鈍く大きな音を立てて回りはじめていることを知らなかった。
家には、お母さんがいて、お父さんがいて、ピアノ教室へ行けば、とーた君がいてーー
二人で好きな曲を奏で、笑い転げーー
そんな風にずっとこのまま日々が過ぎていくのだと疑いもしなかったーー
「うちの娘に何をしてるのーー!穢らわしいっ……今すぐに離れなさいーー!」
「ーーお母さん?」
けがらわしい、という言葉の意味を知らない真由は、キョトンとしていた。
肩をいからせてステージに向かい走ってくる真由の母を見て、彼は、寒々しい色をその瞳に浮かべ、真由の手を握る。
「真由ちゃん……今日のキラキラ星も……俺のことも、忘れないでね」
「とーた君?」
彼は、何を言っているのだろう。
二人でキラキラ星を弾いたこの瞬間の感激も、大好きな彼のことも、私が忘れるわけがないのに。
真由はこの時、自分の運命の歯車が鈍く大きな音を立てて回りはじめていることを知らなかった。
家には、お母さんがいて、お父さんがいて、ピアノ教室へ行けば、とーた君がいてーー
二人で好きな曲を奏で、笑い転げーー
そんな風にずっとこのまま日々が過ぎていくのだと疑いもしなかったーー

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